2013年2月7日木曜日

水沢うどんとはちみつうどんの6つの違い

私は山一屋のはちみつうどんが好きだ。
諸事情により由緒正しき水沢うどんを名乗ることができない店、それが山一屋のはちみつうどんなのだ。


■うどん記事・リンク


では水沢うどんとはちみつうどんは一体何が違うのか。いくつかあげてみよう。




その一。
水沢うどんは登録商標である。
これが最も大きなポイントだ。
水沢うどんの組合に入らないと水沢うどんを名乗ることができない。
新たに水沢うどんの店を出したいならば、組合に多額の上納金を支払ったり、組合とのコネクションが必要になるのだろうか。
その辺りは素人にはわかりかねる。
はちみつうどんは登録商標なのか、それはよく知らない。
たぶん登録商標ではないと思う。


その二。
水沢うどんは小麦粉と塩と水のみでできている。
はちみつうどんにははちみつが入っている。
かといって山一屋のうどんからはちみつの風味が感じられるのかというと、全くそんなことはない。
味や食感はほとんど一緒で、腰の強さでいえば山一屋は他のどの店よりも上をいくであろう。

その三。
水沢うどん加盟店の密集地と山一屋は離れている。
水沢うどん店は伊香保の温泉地側にあり、山一屋は渋川伊香保インター側にある。
立地的にいえば市街寄りに位置する山一屋の方にアドバンテージがある。

その四。
水沢うどん加盟店の建物はだいたい立派で小綺麗である。
観光客を当て込んでいるからだろう。
一方の山一屋の店舗はかなり庶民的。
適当な服装でも気軽に足を運べるのが売りの一つかもしれない。
また観光客だけでなく常連客が多いのも特徴だ。
小綺麗の反対語は……言わずもがな。

その五。
水沢うどん店の大部分では胡麻のつけつゆを出している。
山一屋では胡麻つゆの扱いはしていない。
おいしい胡麻つゆを味わいたいなら最大手の大澤屋がおすすめだ。

それから大澤屋の舞茸天ぷらはデカくてうまい。
デカすぎて残してしまうことも多い。
山一屋にも舞茸天ぷらはあるが、野菜天と舞茸天のセットの方がおすすめだ。
舞茸ばかりだと飽きて残してしまう確率が高いからだ。

芸術が爆発するうどん店(宇宙規模の舞茸天ぷらが特色の大澤屋)


右奥が野菜天の盛り合わせ。ピーマン、さつまいも、にんじん、かぼちゃ、そして舞茸も。

その六。
水沢うどんは観光地値段で量も少なめ。
山一屋はちみつうどんは定食屋値段で量も定食屋級。

ここで余談を一つ。
群馬県下にあるイタリアンレストランで出されるパスタの量がやたら多いのは、シャンゴの創業者の影響であるという説が有力だ。
食欲旺盛な若い頃に都会で頼んだパスタの量の少なさに憤慨した創業者が、自分の店を持った際に若い人が満腹になる量を出してもてなすと決めたとか。
後追いで出店したパスタ店もシャンゴのそれに倣ったため、群馬では大盛りパスタが主流になったということだそうだ。

先駆者シャンゴのおかげなのか、量が多いことは美徳とされる傾向が他県とくらべて群馬では強い気がする。
山一屋のはちみつうどんの量が多めなのもその影響かもしれない。
観光客を当て込んだ水沢うどん店と差別化するため、リピーターを意識した店づくりをした結果があの量なのだろう。
だとしたら地元客としては応援せざるを得ない。
何しろ水沢うどんと遜色ないうまさにもかかわらず安くて量が多くて店内はきた(自主規制)



野菜がこれでもかというほどたっぷり入った上州名物おっきりこみは一日十食限定。野菜不足を解消したい人や太麺好きの人はぜひお試しあれ。

■4つのまとめ

  1. はちみつうどん自体は水沢うどんより腰があっておいしい…かも
  2. はちみつうどん山一屋の外観店内は庶民的。冬はちょっと寒い
  3. はちみつうどんは要するに、安い!うまい!き○ない!
  4. 絶品胡麻つゆが味わいたいなら大澤屋、和中モダンな店内でくつろぎたいなら田丸屋、清水屋は高いけど美味しい、かつ親しみやすいご主人がいる、けど落ち着いて食べられない、他のお店は不明(○○屋はハズレ)


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