2015年12月22日火曜日

ヤマビル対策Tips&グッズ集

5月末の船尾滝。この鬱蒼とした感じはヒルにやられて当然ですわ…

ヤマビルの発生地として最も有名な関東近郊の山域といえば、神奈川の丹沢。
そのまんま「蛭ヶ岳」という名前の山もあるくらいヒル多発地帯としてハイカーにも恐れられています。


そんなヤマビル対策で最も効果がある方法は、

危険な山域には4月〜10月は行かない

身も蓋もない話ですが、これが一番です。
とくにヤマビルが繁殖しやすい気温と湿度になる6〜9月あたりがもっとも危険な季節で、以前春先に丹沢山系の塔ノ岳に登りたいと言ったら、都心の山仲間たちにヒルを理由に止められたほどです。

また危険区域として有名な山域以外でも注意するにこしたことはありません。
実際被害に遭ったことはありませんが、暇さえできれば足を運んでいる妙義山域にも実はけっこういるらしいのです。

妙義山レコ→紅葉に映えよ!妙義山〜安心安全ハイキング

妙義山ではありませんが、船尾滝を軽装でハイキングしたときに、まんまと足首あたりをヤマビルにやられました。

ヤマビルに吸われたときの山行記録→「群馬最大の名瀑」は本当か?船尾滝ハイキング

出血痕はあるけれども痛みはなく、翌日以降は痛みと熱を帯び、痛みが引くとしばらくはかゆみが続く…という典型的なヤマビル被害の症状でした。
ひどいときは1ヶ月もかゆみが続くということもあるそうです。

■ヤマビル対策Tips集

  • 危険な山域を避ける
  • 4月〜10月、とくに6月〜9月はなるべく山へ行かない(無理だ!)
  • ハイキング程度でも肌を露出しない
    (ミドルカット以上のトレッキングシューズ、厚手の靴下、夏でも長袖やスパッツなどで肌を隠す。帽子をかぶり、首周りもタオルや手ぬぐい、ネックゲイターなどでガード)
  • 草木が生い茂った湿気の多い場所で休憩しない
  • 落ち葉が積もった場所を避け、なるべく路面が出ている場所を歩く
  • 忌避スプレー(ヒル下がりのジョニーなど)は体に直接つけない


ヤマビルは湿気のある場所に潜み、下から這い上がってくるだけでなく、木の上からも落ちてきます。
とにもかくにも、肌のすき間を作らないことがもっとも重要といえるでしょう。
靴下も薄手のものだと継ぎ目から入ってくるので(想像すると…うげー)厚い登山用靴下を履くことをおすすめします。
もちろんくるぶし丈のショートソックスではなく、ミドルかロング推奨です!

登山靴下の定番メリノウールソックスは防臭・保温効果が高く、何連泊もする縦走登山中ずっと履いていても臭くならず、これ一本で対応できる優れもの。
厳冬期にはアルパイン ソックス、普段づかいにはウォーキングソックス、ニッカポッカ派は超ロングなニッカソックスがおすすめです。

メリノウールの素晴らしさについての記事→一度着たら脱ぎたくなくなる!登山用メリノウール製ベースレイヤーは魔性の衣類

虫よけや忌避剤スプレーはちょっと高価なので手を出したことがありませんが…

忌避スプレーの定番「ヒル下がりのジョニー」。
効果は2~3時間程度だそうなので、短時間のハイキングならいいかも。

■ヤマビルに吸われてしまったら…

  • 塩や消毒用エタノールをかけてヤマビルを剥がす
  • 駆除にも塩やエタノールを使用(なめくじみたい!)
  • 傷跡は水やエタノールで洗って消毒し、傷口からヤマビルの唾液を指やポイズンリムーバーなどを使って吸い出すと傷の治りも早くなる
  • 血が凝固しづらいのでバンソウコウなどで傷口をガード

塩分濃度20%ぐらいの塩水を小さなスプレーで小分けにして持って行くと、消毒、駆除にも使えるし、お手頃で便利そうですね。
スプレーを小分けにするのが面倒であれば、小さな防水ケース(タッパー、アクリルケース、ジップロックなど)に塩を入れて持っていくだけでもだいぶ心強いのではないかと思います。

吸い出した跡がバッチリ残ってしまうので、持ってるのにあまり使ったことがないポイズンリムーバー。今度出血痕が見つかったら必ず使おうと思います。



これからの季節は積雪で山へ行くのも大変ですが、枯れた里の冬山にはヤマビルがいないので、散策にはもってこいですね。
さて、山へ出かけよっと!

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