今週ついに尾瀬は山開きとなり、本格的な山のシーズンを迎えました。
せっかくなので、ずっと下書き状態だった尾瀬沼東岸の「長蔵小屋」の写真を更新したいと思います。
今年も泊まれたらいいなあ。
まずは看板から。
これはどなたのデザインなんでしょうか。
いつ見ても味わい深くて惚れ惚れするロゴデザインです。
その他のロゴデザインについて→尾瀬のタイポさんぽ(長蔵小屋編)
長蔵小屋の玄関先。
豪雪地帯を思わせる菅笠や蓑、名前のよくわからないいにしえの防寒具たちが登山客たちを出迎えてくれます。
玄関に足を踏み入れた瞬間、いきなり昔の山小屋にタイムスリップしたような感覚になります。
子どもサイズぐらいの深靴と、童子の絵が描かれた丸太の上には宿泊客の登山タオルっぽい忘れ物がおいてありました。
喫茶室兼談話室。
昔ながらの囲炉裏端の雰囲気が今でもまだ残っています。
長蔵小屋は時間の流れだけでなく、時代の感覚すら忘れさせてくれます。
暖炉のうえには大きなやかんと赤いポットが。
薪を従業員の方がときどきくべにやってきます。
下に敷いてあるムートンが温かすぎて、しばらくここから動けません。
コーヒーを淹れるカウンターの上には、年季の入ったクロスカントリー用らしき木製っぽい細いスキー板が飾ってあります。
昔この小屋の誰かが使っていたものなのでしょうか。
旧式のランプとひょうたんの組み合わせは山小屋ならではといった風情で、自宅のインテリアにも取り入れたくなるほど素敵です。
でもひょうたんは難易度高そうだなあ…
障子の格子越しにやかんや菅笠、蓑などのシルエットが並ぶ手ぬぐいは、長蔵小屋オリジナル。
まるでこの部屋をそのまま写し取ったかのようなデザインに思わず一目惚れせずにはいられませんでした。
隣の売店へ行くと、無念にも「品切れ中」の文字が…
↑の2週間後、長蔵小屋を再訪したときに何とか手に入れた手ぬぐいです。
写真だとわかりにくいかもしれませんが、ベースは黄味がかった薄い緑です。
かっけー!激渋!
登山や温泉のお供にぴったりです。
一緒に持って帰ってきた長蔵小屋のパンフレットも読み込みます。
表紙はまるで仙人のようなヒゲをたくわえた平野長蔵その人のお顔がのっています。
小屋のロゴとあわせて、かなりインパクトがある表紙です。
尾瀬の開祖・長蔵翁の逸話や歌人だった長英・靖子夫人、そして冬の三平峠で亡くなった三代目・平野長靖さんの自然保護活動と悲劇的な運命を知り、しんみり…
尾瀬沼の大江湿原には平野家のお墓があります。
長蔵、長英、靖子、そして若くして亡くなった長靖さんのお墓もありました。
36歳は若すぎるよなあ…
平野家墓地から見た大江湿原と尾瀬沼・長蔵小屋方面。
いつもこうやって尾瀬は平野家に見守られてるんですね。
尾瀬沼ビジターセンター近くの長蔵小屋運営の売店。
長蔵小屋オリジナル手ぬぐいも売っています。
登山後のビールやコーヒータイムにうってつけのスペースです。
部屋で一段落。
煙突のむこうに見える黒い影は燧ヶ岳です。
7、8人分の布団が用意されていましたが、この日は3人で貸切に。
晩秋の尾瀬はけっこう空いているので狙い目です。
翌日。柱の時計の時刻は午前5時23分をさしています。
窓の外はまだ夜明け前の薄闇に包まれていますが、チェックアウトの時間が迫ってきました。
登山の朝は早いのです。
いざ出発!!
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