2013年9月25日水曜日
2013年9月6日金曜日
アプトの道巡り完結編。トンネルを抜けるとそこは…
トンネルを抜けるとそこは明治26年だった。
いや、トンネルを抜けるとそこは「風立ちぬ」の世界……
8月18日。お盆最後の日曜日。私はアプトの道の上にいた。
AM 11:35
峠の釜めしでお腹を満たし、名残惜しくもおぎのや資料館を出て駅前を出発し、アプトの道へと向かう。
ハイキング開始まもなく「前略、アプトの道の上より」でも紹介したトロッコ列車シェルパくんに遭遇し、はしゃぐ我が後輩、山ガールS。
山ガールSとは「黒檜山・駒ヶ岳(赤城山)登山レコード-長七郎山と地蔵ヶ岳は雲の中」以来の再会だ。
「前略、アプトの道の上より」ではここ旧丸山変電所までだったが、この日は更に先へと進む。
前回も暑かったが、この日も気温は33℃ぐらいまで上がっていたような気がする。
峠の湯裏手にある、中山道の宿場町の一つ「坂本宿」を案内する看板。
いや、トンネルを抜けるとそこは「風立ちぬ」の世界……
8月18日。お盆最後の日曜日。私はアプトの道の上にいた。
AM 11:35
峠の釜めしでお腹を満たし、名残惜しくもおぎのや資料館を出て駅前を出発し、アプトの道へと向かう。
山ガールSとは「黒檜山・駒ヶ岳(赤城山)登山レコード-長七郎山と地蔵ヶ岳は雲の中」以来の再会だ。
「前略、アプトの道の上より」ではここ旧丸山変電所までだったが、この日は更に先へと進む。
前回も暑かったが、この日も気温は33℃ぐらいまで上がっていたような気がする。
峠の湯裏手にある、中山道の宿場町の一つ「坂本宿」を案内する看板。
「アプトの道」は山あいの中、数々のトンネルを抜けてゆるやかな勾配をゆくハイキングコースなのだが、「峠の湯」まではアスファルトで舗装されている部分が多いので、想像していたよりも照り返しがきつかった。
12:35
出発から約1時間後。
先日の火災のため、休業を余儀なくされてしまった「峠の湯」に到着。
あの「めがね橋」を彷彿とさせるレンガ造りが見事な建物だ。
だがトロッコ列車の「峠の湯」駅側からは無残に煤けた後ろ姿が見えた。
「展望風呂からの眺めが最高だったんですよ」とは地元タクシー運転手さんの談。
再開の日が今から待ち遠しい。
峠の湯の庭から見えた妙義山のとんがり具合にしばし見惚れる。
■関連記事
トロッコ列車シェルパくんの終点「峠の湯」駅。
峠の湯館内には立入禁止だが、外にあるトイレは利用可能だった。
アスファルトからの照り返しがきついので地味に体力を奪われたが、この先はトンネルが続くので日陰休憩もでき、比較的楽な行程となる。
トイレタイムと水分補給を済ませて更に歩みを進める。
12:49
最初のトンネル入口。
前方にこのトンネルを見つけた瞬間、「いよいよアプトの道の本番が始まった!」 そんな気がした。
基礎が見えるトンネルや、
ライトアップされたトンネルなどをくぐり抜け、
13:05
碓氷湖に到着。
湖にかかる「ほほえみ橋」と「夢のせ橋」、これらも「めがね橋」をイメージしているらしい。
坂本ダム。
碓氷湖脇に立つカフェ「コロボックリ」。
このあたりでコーヒータイムに突入したかったが、時間に余裕があまりなかったので、見えないふりをして通過した。
森の雑貨屋コロボックリ
かわいい! 立ち寄らなかったことを今、激しく後悔している!
「コロボックリ」の誘惑を振り切ってアプトの道ハイクを続行。
この辺りから緑が深く涼しげな道が続くので、疲れた体には有り難い。
トンネルの中を吹き抜けるそよ風がひんやりして心地良い。このあたりで滝のように流れていた汗がようやく引いてきた。暗闇にはしゃぐ子どもたちの声がよく響き渡り、清涼感が増してくるようだった。
13:26
トンネルを抜けるとそこは「風立ちぬ」の世界だった。
出発してから1時間50分にしてようやく「めがね橋」の上にたどり着いた。
横川駅の標高は387m、めがね橋の標高は580m。およそ200mの標高差を登ってきた計算になる。
めがね橋の上からワインディングな国道18号を見下ろす。
国道18号の反対側には平成9年に廃線となった信越本線の新線の姿が見える。
アプトの道から一旦国道に降り、木漏れ日の向こうにそびえる「めがね橋」を見上げる。
この周辺には「頭上にスズメバチの巣あり」「山ヒルに注意」などの看板が立っており、実際蜂も多い。
6月にも一度訪れたがその時は蜂は見かけなかった。夏場は注意されたし!
蜂にドキドキしつつ定番の位置からめがね橋を見上げると、橋の上の人々がこちらを覗きこんでいる様子が見えた。
橋の上に戻り、終点・熊ノ平方面へと進む。
通気口から差す緑の光がトンネルのレンガを彩る「プリズムスポット」を発見。
ここをアプトの道・ベストスポットに認定したいと思う。
木漏れ日が織りなす光彩が美しい。しばらく眺めていても飽きがこない。
ちょうどいい場所にベンチもあった。誰もいなければ思う存分休憩したいところだった。
正面からとらえた第五橋梁の姿は「「風立ちぬ」で碓氷峠(うすいとうげ)に思いを馳せまくる」で是非ご確認を!
さて、トンネルに次ぐトンネルを抜け、
10個以上のトンネルをくぐり抜けると、ようやくゴール地点「熊ノ平駅」に到着。
なんだかよくわからない機械室。
さて、ここで悲劇が起こった。
この日はハイキング終わりに軽井沢を散策しようと、片道ハイキングで切り上げ、熊ノ平のバス停で軽井沢行きのバスに乗ろうと計画していた。
しかし私たちはとんでもないミスを犯してしまった。
横川駅〜軽井沢駅間を走るバスは一日8本(上下線16本)運行しているが、アプトの道の「めがね橋」や「熊ノ平」に停車するバス(愛称めがねバス)は11時台の一本しか走っていない。
横川〜軽井沢間のバスは、すべてめがね橋等に止まるものと勘違いをしていたのだった。
熊ノ平駅から国道に降り、バス停の前でその事実を知り呆然自失となった我々は、とりあえず軽井沢方面へ向かい、途中でタクシーをつかまえようと歩き出した。
しかし歩道部分が全くない峠のワインディングロードを歩行するのは大変危険であることがものの一分でわかり、熊ノ平駐車場まですごすごと戻った。
しかし携帯電話には無情にも「圏外」の文字が表示されていた。
ソフトバンクもドコモもアウトだった。
仕方がないので電波が届く場所まで戻ろうという話になり、アプトの道を逆戻りすることにした。
「いやー参ったね」などと話しながら、第何橋梁だかわからない、とある橋の上に差しかかった時だった。
前方にいくつかの小さな影がうごめくのが見えた。
あれはまごうことなきお猿さんだ。
トンネルに寄りかかったおじいちゃん猿。かわいい。
「このあいだ、猿に襲われている人の動画を見たんですよ。これ以上近づくと危険です!」と恐れおののく山ガーSの忠告もあったので、ここまでのアングルが限界だった。
しかしこんな場所で野生のお猿さんたちにお目にかかれるとは思わなかった。
もし「めがねバス」に乗れていたら、もしワインディングロードでタクシーをつかまえることができていたら、このお猿の軍団とは出会えていなかったのだ。
そう考えると、私たちは類まれな幸運に恵まれたのかもしれない。
またもや明治にタイムスリップ。
やっぱりこのスポットは落ち着くなあ。
このあと「めがね橋」付近で携帯を見るとアンテナが5本立っていたので、タクシーを呼び、軽井沢駅まで送ってもらった。
峠のワインディングロードでは運転手さんの「峠の湯」話や、安政遠足 侍マラソンの話、お孫さんの話などに花が咲いた。
しかし後半は吐き気との戦いだった。なにしろ「いろは坂」並みのワインディングなのだから。
タクシー代は4000円ぐらい(二人で割って2000円)かかり、なかなか痛い出費となってしまったが、野生の猿軍団にも会えたので、トントンということにしようと思う。
数回に渡った「アプトの道」シリーズも、今シーズンはこれにて完結となる。
次回は秋の紅葉シーズンだろうか。
もうすぐじゃないか……
12:35
出発から約1時間後。
先日の火災のため、休業を余儀なくされてしまった「峠の湯」に到着。
あの「めがね橋」を彷彿とさせるレンガ造りが見事な建物だ。
だがトロッコ列車の「峠の湯」駅側からは無残に煤けた後ろ姿が見えた。
「展望風呂からの眺めが最高だったんですよ」とは地元タクシー運転手さんの談。
再開の日が今から待ち遠しい。
峠の湯の庭から見えた妙義山のとんがり具合にしばし見惚れる。
■関連記事
トロッコ列車シェルパくんの終点「峠の湯」駅。
峠の湯館内には立入禁止だが、外にあるトイレは利用可能だった。
アスファルトからの照り返しがきついので地味に体力を奪われたが、この先はトンネルが続くので日陰休憩もでき、比較的楽な行程となる。
トイレタイムと水分補給を済ませて更に歩みを進める。
12:49
最初のトンネル入口。
前方にこのトンネルを見つけた瞬間、「いよいよアプトの道の本番が始まった!」 そんな気がした。
基礎が見えるトンネルや、
ライトアップされたトンネルなどをくぐり抜け、
13:05
碓氷湖に到着。
湖にかかる「ほほえみ橋」と「夢のせ橋」、これらも「めがね橋」をイメージしているらしい。
坂本ダム。
碓氷湖脇に立つカフェ「コロボックリ」。
このあたりでコーヒータイムに突入したかったが、時間に余裕があまりなかったので、見えないふりをして通過した。
森の雑貨屋コロボックリ
かわいい! 立ち寄らなかったことを今、激しく後悔している!
「コロボックリ」の誘惑を振り切ってアプトの道ハイクを続行。
この辺りから緑が深く涼しげな道が続くので、疲れた体には有り難い。
トンネルの中を吹き抜けるそよ風がひんやりして心地良い。このあたりで滝のように流れていた汗がようやく引いてきた。暗闇にはしゃぐ子どもたちの声がよく響き渡り、清涼感が増してくるようだった。
13:26
トンネルを抜けるとそこは「風立ちぬ」の世界だった。
出発してから1時間50分にしてようやく「めがね橋」の上にたどり着いた。
横川駅の標高は387m、めがね橋の標高は580m。およそ200mの標高差を登ってきた計算になる。
めがね橋の上からワインディングな国道18号を見下ろす。
国道18号の反対側には平成9年に廃線となった信越本線の新線の姿が見える。
アプトの道から一旦国道に降り、木漏れ日の向こうにそびえる「めがね橋」を見上げる。
この周辺には「頭上にスズメバチの巣あり」「山ヒルに注意」などの看板が立っており、実際蜂も多い。
6月にも一度訪れたがその時は蜂は見かけなかった。夏場は注意されたし!
蜂にドキドキしつつ定番の位置からめがね橋を見上げると、橋の上の人々がこちらを覗きこんでいる様子が見えた。
橋の上に戻り、終点・熊ノ平方面へと進む。
通気口から差す緑の光がトンネルのレンガを彩る「プリズムスポット」を発見。
ここをアプトの道・ベストスポットに認定したいと思う。
木漏れ日が織りなす光彩が美しい。しばらく眺めていても飽きがこない。
ちょうどいい場所にベンチもあった。誰もいなければ思う存分休憩したいところだった。
正面からとらえた第五橋梁の姿は「「風立ちぬ」で碓氷峠(うすいとうげ)に思いを馳せまくる」で是非ご確認を!
さて、トンネルに次ぐトンネルを抜け、
10個以上のトンネルをくぐり抜けると、ようやくゴール地点「熊ノ平駅」に到着。
なんだかよくわからない機械室。
さて、ここで悲劇が起こった。
この日はハイキング終わりに軽井沢を散策しようと、片道ハイキングで切り上げ、熊ノ平のバス停で軽井沢行きのバスに乗ろうと計画していた。
しかし私たちはとんでもないミスを犯してしまった。
横川駅〜軽井沢駅間を走るバスは一日8本(上下線16本)運行しているが、アプトの道の「めがね橋」や「熊ノ平」に停車するバス(愛称めがねバス)は11時台の一本しか走っていない。
横川〜軽井沢間のバスは、すべてめがね橋等に止まるものと勘違いをしていたのだった。
熊ノ平駅から国道に降り、バス停の前でその事実を知り呆然自失となった我々は、とりあえず軽井沢方面へ向かい、途中でタクシーをつかまえようと歩き出した。
しかし歩道部分が全くない峠のワインディングロードを歩行するのは大変危険であることがものの一分でわかり、熊ノ平駐車場まですごすごと戻った。
しかし携帯電話には無情にも「圏外」の文字が表示されていた。
ソフトバンクもドコモもアウトだった。
仕方がないので電波が届く場所まで戻ろうという話になり、アプトの道を逆戻りすることにした。
「いやー参ったね」などと話しながら、第何橋梁だかわからない、とある橋の上に差しかかった時だった。
前方にいくつかの小さな影がうごめくのが見えた。
あれはまごうことなきお猿さんだ。
トンネルに寄りかかったおじいちゃん猿。かわいい。
「このあいだ、猿に襲われている人の動画を見たんですよ。これ以上近づくと危険です!」と恐れおののく山ガーSの忠告もあったので、ここまでのアングルが限界だった。
しかしこんな場所で野生のお猿さんたちにお目にかかれるとは思わなかった。
もし「めがねバス」に乗れていたら、もしワインディングロードでタクシーをつかまえることができていたら、このお猿の軍団とは出会えていなかったのだ。
そう考えると、私たちは類まれな幸運に恵まれたのかもしれない。
またもや明治にタイムスリップ。
やっぱりこのスポットは落ち着くなあ。
このあと「めがね橋」付近で携帯を見るとアンテナが5本立っていたので、タクシーを呼び、軽井沢駅まで送ってもらった。
峠のワインディングロードでは運転手さんの「峠の湯」話や、安政遠足 侍マラソンの話、お孫さんの話などに花が咲いた。
しかし後半は吐き気との戦いだった。なにしろ「いろは坂」並みのワインディングなのだから。
タクシー代は4000円ぐらい(二人で割って2000円)かかり、なかなか痛い出費となってしまったが、野生の猿軍団にも会えたので、トントンということにしようと思う。
数回に渡った「アプトの道」シリーズも、今シーズンはこれにて完結となる。
次回は秋の紅葉シーズンだろうか。
もうすぐじゃないか……
2013年8月21日水曜日
峠の釜めし便り 〜初めてのおぎのや本店
たびたび当ブログで紹介している「峠の釜めし本舗おぎのや」だが、先日の日曜日、ついに横川駅前の本店へお邪魔してきた。
「アプトの道」を行く前に腹ごしらえをした際に寄ったので、アプトの道の紹介をメインにした記事の中で触れようと思ったのだが、釜めしへの思い入れが強すぎるため、あえて単独の記事で紹介しようと思う。
愛しすぎて「峠の釜めし便り」カテゴリ、作りました
「アプトの道」を行く前に腹ごしらえをした際に寄ったので、アプトの道の紹介をメインにした記事の中で触れようと思ったのだが、釜めしへの思い入れが強すぎるため、あえて単独の記事で紹介しようと思う。
アプトの道ハイキング編はまた次回
ついでにおぎのやにはあまりにひんぱんに通いすぎているので、「峠の釜めし便り」というラベルを作成した。
そんなわけで以後も群馬名物No.1駅弁「峠の釜めし」をよろしくお願いします。
2013年8月18日、日曜日。
峠の釜めし容器のできるまで。
益子焼のあの容器の秘密などが展示してあった。
しかし資料館に入ってからものの1分もしないうちに、駅方面から蒸気機関車の蒸気音のようなものが聞こえたので、気もそぞろになり、急いで駅方面に向かうことにしたのであった。おわり。
そんなわけで以後も群馬名物No.1駅弁「峠の釜めし」をよろしくお願いします。
■関連記事
- No.1駅弁 横川の「峠の釜めし」-群馬に生まれてよかった!と実感できる数少ない名物
- 前略、アプトの道の上より
- アプトの道巡り完結編。トンネルを抜けるとそこは…
- 「風立ちぬ」で碓氷峠(うすいとうげ)に思いを馳せまくる
- ワイルド・サイドを歩け@妙義山
レトロチックな信越本線・横川駅。目の前に迫っているのは妙義山
本店は古き良き定食屋風
2013年8月18日、日曜日。
お盆休みの最終日の信越本線横川駅はそこそこの混み具合だった。
東京からやってきた友だち(赤城山を一緒に登った山ガール)との連絡の行き違いから、予定していたより1時間ほど遅れて横川駅に降り立ったのは午前11時ごろだった。
横川駅改札から反対側にある国道18号に面したおぎのやドライブイン店で待ち合わせしようとしたがうまく伝わらず、友だちからは、横川駅の改札を出たすぐのおぎのや本店で待機しているとのメールが来た。
ドライブイン店(横川店)だと駅からは少し歩くが、土産物やカフェスペースが充実しているので時間をつぶしやすかろうと思って待ち合わせ場所に提案したのだった。
だが本店の店員さんが、「待ち合わせのお友達が来てからの注文で全然いいですよ」と親切にしてくれて、多少長居しても大丈夫そうな雰囲気だったそうだ。
とはいえ私が店に入った当初は私たち二人と先客一人だったので長居しても迷惑はかからなそうだったが、食事を終えて出る11時半すぎごろには店内は満員になっていたので、時間帯によっては長居は禁物だと思う。
本店は日本家屋のような造りをした和風の店舗で、店内は古き良き町の定食屋といった雰囲気だった。
レストランスペースが広く取られたドライブイン店と比べると、いわゆる定食屋という感じなので、どんなに店員さんが親切にしてくれても、やはり度を越した長居はしにくいと思う。
メニューには定番の峠の釜めしのほかに、うどんやそば、丼ものなどがあった。
飲み物はビールやワンカップ、チューハイなどのアルコール類、コーラやアイスコーヒーなどのソフトドリンク、ほかに釜めしに並ぶらしい碓氷峠名物「峠の力餅」などのデザートも食べられるようだった。
この日は峠の釜めしとお味噌汁のセットを注文。
去年は900円でお味噌汁つき。今年は峠の釜めし単品1,000円で、お味噌汁つきだと1,150円に値上がりしてしまったのが少しだけ悲しい。
避暑地・軽井沢にも近い横川とはいえ、この日も30℃越えした猛暑だったので、食欲も少々減退気味だった。
横川駅改札から反対側にある国道18号に面したおぎのやドライブイン店で待ち合わせしようとしたがうまく伝わらず、友だちからは、横川駅の改札を出たすぐのおぎのや本店で待機しているとのメールが来た。
ドライブイン店(横川店)だと駅からは少し歩くが、土産物やカフェスペースが充実しているので時間をつぶしやすかろうと思って待ち合わせ場所に提案したのだった。
だが本店の店員さんが、「待ち合わせのお友達が来てからの注文で全然いいですよ」と親切にしてくれて、多少長居しても大丈夫そうな雰囲気だったそうだ。
とはいえ私が店に入った当初は私たち二人と先客一人だったので長居しても迷惑はかからなそうだったが、食事を終えて出る11時半すぎごろには店内は満員になっていたので、時間帯によっては長居は禁物だと思う。
おぎのや創業明治18年。明治26年竣工のめがね橋より先輩。
本店は日本家屋のような造りをした和風の店舗で、店内は古き良き町の定食屋といった雰囲気だった。
レストランスペースが広く取られたドライブイン店と比べると、いわゆる定食屋という感じなので、どんなに店員さんが親切にしてくれても、やはり度を越した長居はしにくいと思う。
メニューには定番の峠の釜めしのほかに、うどんやそば、丼ものなどがあった。
飲み物はビールやワンカップ、チューハイなどのアルコール類、コーラやアイスコーヒーなどのソフトドリンク、ほかに釜めしに並ぶらしい碓氷峠名物「峠の力餅」などのデザートも食べられるようだった。
食欲減退気味の猛暑でも、釜めしだけは完食
この日は峠の釜めしとお味噌汁のセットを注文。
去年は900円でお味噌汁つき。今年は峠の釜めし単品1,000円で、お味噌汁つきだと1,150円に値上がりしてしまったのが少しだけ悲しい。
避暑地・軽井沢にも近い横川とはいえ、この日も30℃越えした猛暑だったので、食欲も少々減退気味だった。
しかし旨いものには勝てない。
ボリューム満点の釜めしとお味噌汁、しっかり完食いたしました。
(ただし甘味の杏と栗は友だちにあげて、椎茸一枚とトレード)
アプトの道ハイキングの団体旅行者には、昼食時に碓氷湖でこの峠の釜めしが配られるという話を聞く。
個人のハイカーが碓氷湖でこの弁当を食べるのにはどうすればいいのだろうか。
ザックの中に入れて運ぶのにこのお釜は重すぎるな……
ボリューム満点の釜めしとお味噌汁、しっかり完食いたしました。
(ただし甘味の杏と栗は友だちにあげて、椎茸一枚とトレード)
アプトの道ハイキングの団体旅行者には、昼食時に碓氷湖でこの峠の釜めしが配られるという話を聞く。
個人のハイカーが碓氷湖でこの弁当を食べるのにはどうすればいいのだろうか。
ザックの中に入れて運ぶのにこのお釜は重すぎるな……
そんなことを想像しながら店内のテレビを見ると高校野球の中継真っ最中で、我らが前橋育英高校がいまだ善戦していることを知って驚愕した。
(本日8月21日時点で準決勝進出が決定している)
食事を終え、入店前にちらっと見てから気になっていた本店向かいにある「おぎのや資料館」へ入る。
(本日8月21日時点で準決勝進出が決定している)
食事を終え、入店前にちらっと見てから気になっていた本店向かいにある「おぎのや資料館」へ入る。
峠の釜めし容器のできるまで。
益子焼のあの容器の秘密などが展示してあった。
しかし資料館に入ってからものの1分もしないうちに、駅方面から蒸気機関車の蒸気音のようなものが聞こえたので、気もそぞろになり、急いで駅方面に向かうことにしたのであった。おわり。
住所:
日本, 群馬県安中市松井田町横川
2013年8月15日木曜日
前略、アプトの道の上より
前略、アプトの道の上より
あの日から空への憧れが止まらない。
絶賛公開中の大人向けジブリ映画「風立ちぬ」を観てからというもの、ふとした瞬間に「ひこうき雲」のメインフレーズ「空に〜 憧れて〜♪」が頭の中をかけめぐる毎日をすごしている。
ひこうき雲 - ひこうき雲 - Single
「風立ちぬ」で碓氷峠(うすいとうげ)に思いを馳せまくる
ひこうき雲 - ひこうき雲 - Single
「風立ちぬ」で碓氷峠(うすいとうげ)に思いを馳せまくる
「風立ちぬ」は関東大震災からの復興目ざましい東京を中心に、主人公・堀越二郎の勤め先である三菱重工がある名古屋や、牛が航空機を運んで行く飛行場がある岐阜県各務原、視察先のドイツ、ヒロイン・奈穂子と再会する休養先の軽井沢、奈穂子が療養する富士見高原などなど、様々な土地が舞台となっている。
映画の中の舞台をめぐりたくなったのは、聖蹟桜ヶ丘が舞台となる、同じジブリの「耳をすませば」以来だと思う。
あの風立ちぬ、いきめやも、な風景を再び見るために、私は何度目かの碓氷めぐりへと出かけた。
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アプトの道は、かつて横川駅から軽井沢駅間を結んでいた信越本線の一部で、登山鉄道の一種である「アプト式鉄道」の跡地を巡る、往復約4時間のお手軽なウォーキングトレイルコースだ。
横川駅を出て碓氷峠鉄道文化むらへ向かうと、すぐ脇にアプトの道の起点がある。
終点は熊ノ平駅で、途中碓氷湖を経由し、あの「めがね橋」の上を歩くことになる。
ハイキング開始の前に、やはり腹ごしらえはかかせない。
横川付近で腹ごしらえといえば、おぎのやの「峠の釜めし」に限る。
No.1駅弁 横川の「峠の釜めし」-群馬に生まれてよかった!と実感できる数少ない名物
横川駅前の道路を挟んだ向かいにあるおぎのやのドライブインは、平日の昼下がりだというのに激混みしていた。
ああ、夏休みか。TUBEか。
この日は営業していなかった麻苧茶屋(あさおぢゃや)の前を素通り。
営業中の折にはこの木陰の下で一服してみたいものだ。
アプトの道から少し脇にそれ、碓氷峠の関所跡へ向かうとある路上にて、昭和ノスタルジーなホーローの広告看板群を発見した。
金鳥、キンチョール、ダイヤ学生服、そして初めて見る日の出桜学生服の看板があった。
上毛かるた「う」の札でもお馴染み「碓氷峠の関所跡」。
ここでは真田幸貫の家来・座間百人という人が碓氷峠関所の役人に提出したという通行手形の写しがもらえた。
アプトの道の上より。
遠くの真っ青な空に浮かぶあの白い雲が「風立ちぬ」のポスターのビジュアルを連想させなくもない。
こうして見ると普通の田舎道に線路が走っているようだが、実は右も左も山に囲まれており、「熊出没注意」の看板も立っているほどの山合である。
万全を期すタイプの人ならば、熊鈴を持って行った方がいいだろう。
前方に見える上信越自動車道の碓氷橋の下をくぐり抜けると急に雲行きが怪しくなり、雨がぽつぽつ降ってきた。
傘をさそうか迷っているところに、トロッコ列車のシェルパくんが旧丸山変電所方向からやってきた。
小降りの雨の中、急いでカメラを構えたものの、思いのほかゆっくりやってきたので吹き出してしまった。
夏休みなので列車は子どもたちであふれており、その中の一人が少し照れくさそうにこちらに手を振ってきたが、私はぼーっと見送るだけだった。
この日の最高気温は35度。
暑さで頭がやられていたのか、手を振っている相手は自分じゃないだろうと判断して振り返さなかったが、ふと周囲には自分以外誰一人いないことを思い出し、しまった!と思ったがもう遅かった。
トロッコ列車はのろのろと私の前を通りすぎて行ってしまった。
ずいぶんぼんやりしていたものだ。
天気雨のような奇妙な陽気のなか、国指定重要文化財のレンガ造りが美しい旧丸山変電所に到着。
写真を見ると完全に晴れているようだが、カメラのこちら側は鈍曇りだった。
ここは日本海と太平洋の中央分水嶺となる峠で、気象の変化が非常に激しい場所なのだ、ということを思い知らされる。
そういう気象条件の影響なのか、先日の「峠の湯」の火災ではなかなか鎮火しなかったらしい。
丸山変電所にある二つの建物の内、機械室の方の内部の様子。
どうやら補修中のようだ。
緑の木漏れ日が溢れて美しい。
入口にはしっかり鍵がかかっていたが、このように補修されているということは、いつか内部が一般公開される日が来るのだろうか?
建物の前にある立て看板の説明によると、変電所の建物は「蓄電池室」とこちらの「機械室」の二つで構成されており、蓄電池充電中は水素と有害物質の硫酸雲霧が大量に発生するので、換気のためにこのような大きな窓や引き戸が必要だったのだそうだ。
シェルパくん用の「まるやま駅」案内看板。
とはいえシェルパくんは「ぶんかむら駅」から「とうげのゆ駅」を往復するだけで、この「まるやま駅」には停車はしないらしい。
時間の都合でこの日は旧丸山変電所までのハイクで終了した。
続きは近日、必ずや。
そして完結編へ。
↓↓↓
アプトの道巡り完結編。トンネルを抜けるとそこは…
風立ちぬ - 堀辰雄
この日のおみやげ。
桔梗屋の信玄餅、野沢菜漬け。
続きは近日、必ずや。
そして完結編へ。
↓↓↓
アプトの道巡り完結編。トンネルを抜けるとそこは…
風立ちぬ - 堀辰雄
この日のおみやげ。
桔梗屋の信玄餅、野沢菜漬け。
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