2013年5月21日(火曜日)。
先週の火曜日に赤城山の主峰である黒檜山と駒ヶ岳に登頂してきた。
前橋駅前から富士見温泉行きのバスに乗る。
土日祝日であれば8時半が始発の赤城山ビジターセンター行き直通バスが出ているが、平日は富士見温泉まで行き、赤城山ビジターセンター行きのバスに乗り換えなければならない。
この日の前橋市内は夏日だったそうだが、15時の帰宅時点に麓のビジターセンター近くにある気温計を見ると、17℃と表示されていた。
17℃だとまだ上着が必要な陽気だ。
8:55
赤城山ビジターセンター到着。
本当は終点の赤城山ビジターセンターではなく、覚満淵入口の次の停留所「あかぎ広場前」で降りれば登山口にもっとも近い。
しかしこの日は状況がよくわかっていなかったので、ビジターセンターまで行ってしまった。
センターのオープンは9時だが、入口ドアが開いていたのでトイレタイムをとる。
登山の帰りもこちらに寄って用を足した。
ビジターセンター内にはお年寄りや身体障害者用の広めの多目的トイレあり。
参考までに。
大沼(おの)で一番賑わうボート乗り場駐車場にも多目的トイレあり。
赤城神社駐車場のトイレは残念ながらすべて和式だった。
9:10
駒ヶ岳経由、黒檜山登山口。ビジターセンターまでは200m。
実はこの「駒ヶ岳・黒檜山登山口」からではなく、赤城神社を通りすぎた奥にある「黒檜山(大洞北)登山口」から登山を始めるのが一般的なルートらしい。
そんなこととはつゆ知らず、「思ったより登山客を見かけないねえ」などと友人とのんきに話しながら黒檜山・駒ケ岳登山をスタートさせた。
9:48
黒檜山頂までは1時間半。「黒檜山頂上1h30m→」「熊谷東中」の文字。
まだまだ序盤だ。
このあと、かなり傾斜のきつい木製の階段と鉄製の階段が出現する。
9:54
急な木製の階段と鉄製の階段をやっとの思いで乗り越えて、ようやく一息つける場所にたどり着いた。ここで朝のティータイムと洒落こむ。
9:54
駒ヶ岳東側の下界はガスで何も見えなかった。
そのうち晴れてくれればいいなあ。そんな我々の願いも虚しく…
9:54
駒ヶ岳山頂まで400m。西側は快晴そのもの。
10:02
長七郎山・小沼(この、と読む)方面を振り返ると、西側の下界から濃い霧がみるみる湧き上がり、山々に覆いかぶさってきていた。
雲の追手が迫り、自分たちもこのまますっぽりとガスに飲み込まれてしまうのではないか。
そんな気もしたが、逆側は嘘のような晴天だったので、気にせず歩を進めた。
エメラルドグリーンっぽく見える小沼がきれいだった。
10:06
駒ケ岳山頂付近。左に見えるのは山桜なのだが、かなり散っていた。
10:12
駒ケ岳山頂。1685mの頂上はやけにあっさりしていた。
目印もこれだけで、特記するようなものが何も無いのだ。
黒檜山経由でやってきたおじさんが「これが本当に頂上なのかねえ?」と拍子抜けした様子で私達に聞いてきたほどだった。
お隣黒檜山とは標高差は220mとのこと。
長居するポイントもないので休憩もそこそこに先を急いだ。
10:20
黒檜山まで1.1km。
10:28
大タルミ付近。登山道の中に突如出現した平坦な道にホッとして一息つく。
10:29
大タルミ。黒檜山頂上までは800m。
こちら側(西側)は晴れているが、反対側は相変わらず雲にすっぽり覆われていた。
10:35
黒檜山への道中。笹の中をザザザーと音を立てて進んで行く。
10:43
来た道を振り返ると、先ほどすれ違った若い男性三人組が大タルミのあたりで休憩しているのが見えた。
もう筋肉痛かも、という声が聞こえた。
11:08
黒檜山頂上付近の分岐点。
11:14
山頂手前の黒檜山大神神社(赤城大神神社とも)でちょっとお参り。登山の無事を祈る。ここから頂上まではもうすぐだ。
11:14
黒檜山大神から大沼方面を見下ろす。
地蔵ヶ岳山頂の電波中継基地と小沼がよく見えた。
11:20
黒檜山山頂に到着。
本当なら向こうには男体山や日光白根山([積雪期登山レコ]日光白根山で初アイゼン)や武尊山などの名峰が見えるらしいが、巨大な白い壁が立ちはだかっていて何も見えない。とはいえ西側は快晴なので、木陰がない頂上は思いのほか暑かった。
少し早いお昼休憩を山頂でとろうと思っていたのだが、暑くてとてもじゃないがお弁当など食べる気分にはなれない。
雲間もなく晴れる気配が全く感じられないため、休憩もそこそこに下山を開始した。
下りはじめて数分の地点で単独行の山ガール(かなりかわいい)とすれ違った。
そのガールは泣きそうな声で「こんなにも岩だらけだとは思いませんでした〜」と言っていた。
私達は「大丈夫!あとちょっとで頂上だから!!」とその単独行山ガールを心の底から応援した。
11:52
黒檜山の難所にて。
顔を向こうに向けているので登っているように見えるが実は下山中だ。
そういえば、この難所の手前の地点で団体さん22人とすれ違った。
先頭のガイドさんが「22名いるので、適当なところで区切って前に進んでください」とおっしゃっていたのだが、「適当なところ」が見つからず、22人全員が通り過ぎるのを待つことにした。
最後尾のガイドさんが恐縮して通りすぎると、22人の方々が難儀していたこの場所を、私達も慎重に降りた。
11:59
黒檜山の登りはこんな岩場の連続だ。
これでもかと言わんばかりでなかなか終わりが見えない。
単独行の山ガール(かなりかわいい)が泣きそうになっていたのもよくわかる。
12:09
この辺りから空腹が気になって仕方がなかった。
だが岩場の連続で適当な休憩場所がなかなか見つからないので、歩を進めるしかなかった。
ふと大沼を見下ろすと、モーターボートが波で弧を描いているのが見えた。
私「モーターボートの波がウェーブになってるね」
友人「え?」
私「波がウェーブ……あ……」
写真はイメージです。頭痛が痛い。的なことを口走ってしまった。
それもこれも空腹のせいだ。たぶん。
12:13
黒檜山のベスト撮影スポットの一つ。
山雑誌「PEAKS」か「ランドネ」のどちらかで見た黒檜山の写真の中にここからのショットがあり、それを見て今回の黒檜山登山を思いついたのだった。
ところがこの地点に来て向こうを眺めると、小沼のある長七郎山だけでなく地蔵ヶ岳まですっぽり雲に覆われてしまい、少し残念な絵になってしまった。
緑が茂ってから、もしくは紅葉の季節にまた来よう。そう思った。
PEAKS (ピークス) 2013年 03月号 [雑誌]
この号の付録はウォータープルーフ エアクッション。
コンパクトにたためるので非常に重宝している。もちろんこの黒檜山登山にも持参した。
12:39
岩がたくさんありすぎて、どれが猫岩なのかわからなかった。
13:11
黒檜山登山口に到着。
ここからバスのりばの赤城山ビジターセンターまでは20分ほど歩かなくてはいけない。
駒ヶ岳登山口駐車場。前橋駅から赤城山ビジターセンター行きのバスの折り返し地点「あかぎ広場前」近く。
前橋駅→赤城大洞→覚満淵→あかぎ広場前(駒ヶ岳登山口)で折り返し→覚満淵(二度目)→赤城山ビジターセンター(終点)で終点となる。
7:32 前橋駅 富士見温泉行きバス出発
(富士見温泉で赤城山ビジターセンター行きに乗り換え)
8:55 赤城山ビジターセンター着
9:10 駒ヶ岳・黒檜山登山口出発
(木製の階段、鉄の階段など)
9:54 休憩所
10:12 駒ケ岳山頂
10:29 大タルミ
11:14 黒檜山大神神社
11:20 黒檜山山頂
11:52 団体さん22人と難所ですれ違う
12:13 ベストショットスポット
(このあたりから写真を撮ってばかりでほとんど進まず)
12:39 猫岩
13:11 黒檜山登山口(大洞北登山口)到着
だいぶ長くなってしまったので、赤城神社・大沼詣と鳥居峠展望台(絶景)と赤城山ビジターセンターのレポートはまた次回に。
続き→→ 赤城山レコ-赤城神社・大沼・鳥居峠展望台編
先週の火曜日に赤城山の主峰である黒檜山と駒ヶ岳に登頂してきた。
12時41分 猫岩近くから地蔵岳と大沼(おの)を望む友人S |
「5月に有給が取れそうなので、どこか適当なところに登りたいっすね」
と山へのお誘いメールが来た。
当初、谷川岳登山の方向で話は盛り上がったのだが、よく考えると谷川岳はまだ真っ白けだった。
昨年の8月に一番楽な天神平からのルートで登っただけの登山初心者の私にとって、まだ雪が残る谷川岳登山など恐れ多すぎる。
土日祝日であれば8時半が始発の赤城山ビジターセンター行き直通バスが出ているが、平日は富士見温泉まで行き、赤城山ビジターセンター行きのバスに乗り換えなければならない。
この日の前橋市内は夏日だったそうだが、15時の帰宅時点に麓のビジターセンター近くにある気温計を見ると、17℃と表示されていた。
17℃だとまだ上着が必要な陽気だ。
ビジターセンター着。降りる場所を少し間違う
8:55
赤城山ビジターセンター到着。
本当は終点の赤城山ビジターセンターではなく、覚満淵入口の次の停留所「あかぎ広場前」で降りれば登山口にもっとも近い。
しかしこの日は状況がよくわかっていなかったので、ビジターセンターまで行ってしまった。
センターのオープンは9時だが、入口ドアが開いていたのでトイレタイムをとる。
登山の帰りもこちらに寄って用を足した。
ビジターセンター内にはお年寄りや身体障害者用の広めの多目的トイレあり。
参考までに。
大沼(おの)で一番賑わうボート乗り場駐車場にも多目的トイレあり。
赤城神社駐車場のトイレは残念ながらすべて和式だった。
9時10分、定番外のルートから登山開始。いろいろ惜しい。
9:10
駒ヶ岳経由、黒檜山登山口。ビジターセンターまでは200m。
実はこの「駒ヶ岳・黒檜山登山口」からではなく、赤城神社を通りすぎた奥にある「黒檜山(大洞北)登山口」から登山を始めるのが一般的なルートらしい。
そんなこととはつゆ知らず、「思ったより登山客を見かけないねえ」などと友人とのんきに話しながら黒檜山・駒ケ岳登山をスタートさせた。
9:48
黒檜山頂までは1時間半。「黒檜山頂上1h30m→」「熊谷東中」の文字。
まだまだ序盤だ。
このあと、かなり傾斜のきつい木製の階段と鉄製の階段が出現する。
9:54
急な木製の階段と鉄製の階段をやっとの思いで乗り越えて、ようやく一息つける場所にたどり着いた。ここで朝のティータイムと洒落こむ。
長七郎山と地蔵ヶ岳は雲の中
9:54
駒ヶ岳東側の下界はガスで何も見えなかった。
そのうち晴れてくれればいいなあ。そんな我々の願いも虚しく…
9:54
駒ヶ岳山頂まで400m。西側は快晴そのもの。
10:02
長七郎山・小沼(この、と読む)方面を振り返ると、西側の下界から濃い霧がみるみる湧き上がり、山々に覆いかぶさってきていた。
雲の追手が迫り、自分たちもこのまますっぽりとガスに飲み込まれてしまうのではないか。
そんな気もしたが、逆側は嘘のような晴天だったので、気にせず歩を進めた。
エメラルドグリーンっぽく見える小沼がきれいだった。
10:06
駒ケ岳山頂付近。左に見えるのは山桜なのだが、かなり散っていた。
駒ヶ岳山頂は何だか不思議
10:12
駒ケ岳山頂。1685mの頂上はやけにあっさりしていた。
目印もこれだけで、特記するようなものが何も無いのだ。
黒檜山経由でやってきたおじさんが「これが本当に頂上なのかねえ?」と拍子抜けした様子で私達に聞いてきたほどだった。
お隣黒檜山とは標高差は220mとのこと。
長居するポイントもないので休憩もそこそこに先を急いだ。
10:20
黒檜山まで1.1km。
10:28
大タルミ付近。登山道の中に突如出現した平坦な道にホッとして一息つく。
10:29
大タルミ。黒檜山頂上までは800m。
こちら側(西側)は晴れているが、反対側は相変わらず雲にすっぽり覆われていた。
10:35
黒檜山への道中。笹の中をザザザーと音を立てて進んで行く。
10:43
来た道を振り返ると、先ほどすれ違った若い男性三人組が大タルミのあたりで休憩しているのが見えた。
もう筋肉痛かも、という声が聞こえた。
11:08
黒檜山頂上付近の分岐点。
黒檜山大神と黒檜山山頂へ
11:14
山頂手前の黒檜山大神神社(赤城大神神社とも)でちょっとお参り。登山の無事を祈る。ここから頂上まではもうすぐだ。
11:14
黒檜山大神から大沼方面を見下ろす。
地蔵ヶ岳山頂の電波中継基地と小沼がよく見えた。
11:20
黒檜山山頂に到着。
本当なら向こうには男体山や日光白根山([積雪期登山レコ]日光白根山で初アイゼン)や武尊山などの名峰が見えるらしいが、巨大な白い壁が立ちはだかっていて何も見えない。とはいえ西側は快晴なので、木陰がない頂上は思いのほか暑かった。
少し早いお昼休憩を山頂でとろうと思っていたのだが、暑くてとてもじゃないがお弁当など食べる気分にはなれない。
雲間もなく晴れる気配が全く感じられないため、休憩もそこそこに下山を開始した。
下りはじめて数分の地点で単独行の山ガール(かなりかわいい)とすれ違った。
そのガールは泣きそうな声で「こんなにも岩だらけだとは思いませんでした〜」と言っていた。
私達は「大丈夫!あとちょっとで頂上だから!!」とその単独行山ガールを心の底から応援した。
難所の前で団体さんの通過待ち
11:52
黒檜山の難所にて。
顔を向こうに向けているので登っているように見えるが実は下山中だ。
そういえば、この難所の手前の地点で団体さん22人とすれ違った。
先頭のガイドさんが「22名いるので、適当なところで区切って前に進んでください」とおっしゃっていたのだが、「適当なところ」が見つからず、22人全員が通り過ぎるのを待つことにした。
最後尾のガイドさんが恐縮して通りすぎると、22人の方々が難儀していたこの場所を、私達も慎重に降りた。
途切れることのない岩場……
11:59
黒檜山の登りはこんな岩場の連続だ。
これでもかと言わんばかりでなかなか終わりが見えない。
単独行の山ガール(かなりかわいい)が泣きそうになっていたのもよくわかる。
大沼を望むベストショットスポット
12:09
この辺りから空腹が気になって仕方がなかった。
だが岩場の連続で適当な休憩場所がなかなか見つからないので、歩を進めるしかなかった。
ふと大沼を見下ろすと、モーターボートが波で弧を描いているのが見えた。
私「モーターボートの波がウェーブになってるね」
友人「え?」
私「波がウェーブ……あ……」
写真はイメージです。頭痛が痛い。的なことを口走ってしまった。
それもこれも空腹のせいだ。たぶん。
12:13
黒檜山のベスト撮影スポットの一つ。
山雑誌「PEAKS」か「ランドネ」のどちらかで見た黒檜山の写真の中にここからのショットがあり、それを見て今回の黒檜山登山を思いついたのだった。
ところがこの地点に来て向こうを眺めると、小沼のある長七郎山だけでなく地蔵ヶ岳まですっぽり雲に覆われてしまい、少し残念な絵になってしまった。
緑が茂ってから、もしくは紅葉の季節にまた来よう。そう思った。
PEAKS (ピークス) 2013年 03月号 [雑誌]
この号の付録はウォータープルーフ エアクッション。
コンパクトにたためるので非常に重宝している。もちろんこの黒檜山登山にも持参した。
12:39
岩がたくさんありすぎて、どれが猫岩なのかわからなかった。
13:11
黒檜山登山口に到着。
ここからバスのりばの赤城山ビジターセンターまでは20分ほど歩かなくてはいけない。
駒ヶ岳登山口駐車場。前橋駅から赤城山ビジターセンター行きのバスの折り返し地点「あかぎ広場前」近く。
前橋駅→赤城大洞→覚満淵→あかぎ広場前(駒ヶ岳登山口)で折り返し→覚満淵(二度目)→赤城山ビジターセンター(終点)で終点となる。
駒ヶ岳・黒檜山のコースタイム(4時間1分)
7:32 前橋駅 富士見温泉行きバス出発
(富士見温泉で赤城山ビジターセンター行きに乗り換え)
8:55 赤城山ビジターセンター着
9:10 駒ヶ岳・黒檜山登山口出発
(木製の階段、鉄の階段など)
9:54 休憩所
10:12 駒ケ岳山頂
10:29 大タルミ
11:14 黒檜山大神神社
11:20 黒檜山山頂
11:52 団体さん22人と難所ですれ違う
12:13 ベストショットスポット
(このあたりから写真を撮ってばかりでほとんど進まず)
12:39 猫岩
13:11 黒檜山登山口(大洞北登山口)到着
だいぶ長くなってしまったので、赤城神社・大沼詣と鳥居峠展望台(絶景)と赤城山ビジターセンターのレポートはまた次回に。
続き→→ 赤城山レコ-赤城神社・大沼・鳥居峠展望台編
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