有明荘名物・ソースカツ丼。登山後のカロリー補給におすすめ!
燕岳(つばくろだけ)麓にある燕山荘グループのお宿「有明荘」で有明温泉を堪能してきました。
本当は燕岳に登って燕山荘に泊まる予定だったんですけどね(泣笑)
(有明荘に宿泊したわけ→燕岳ダメレコ)
午後3時ごろ有明荘に到着。
シーズン終了間近だったので予約無しでもなんとか泊まれることに。
有難い!
案内された部屋はなんと個室で、押入れには二人分の布団一式、浴衣一着、タオルセット一式と歯ブラシ、室内にはテーブル、座布団、ポット、お茶セット、テレビ(山間部なのでBSのみ。「伊集院光のてれび」見たさにBSトゥエルビに回すも通販番組しかやってなかった)、鏡、ゴミ箱…とビジネスホテル並みの充実ぶり。
トイレ、水場は共用で、冷蔵庫も共用部にあり。
水場にはお湯が出る蛇口もあり、しかも硫黄泉がかけ流し!
団体の大きな部屋には燕、常念、蝶ヶ岳、槍、西穂、奥穂、前穂などの山の名前が、個室には、こまくさ、りんどう、しらかば、かえでなどの高山植物や樹木の名前がついています。
私が泊まるお部屋の名前は「いわかがみ」。
浅間山で見かけたあの花の名前だ!
浅間山で見かけた いわかがみ
浅間山登山レコ→ついカッとなって浅間山へ登ってやった
チェックインしてすぐに貸切の家族風呂へ直行し、空きをチェック。
二つある家族風呂のどちらも空いていたので、はやる気持ちを抑えながら、簡易的な内鍵をかけて一人入浴。
家族風呂というだけあり、3、4人入っても余裕たっぷりな源泉かけ流しの湯船を贅沢に一人占めすることに。
最高だーーー!!
温泉分析書の「微硫化水素臭を有す」の記載どおり硫黄臭(硫黄は本当は匂いませんが)があり、秘湯気分も盛り上がります。
アルカリ性のスルスルっとした感触にもウットリ。
登山口⇔合戦小屋の1,000mの登り降りで酷使した筋肉の疲労も温泉ですっかり癒え、翌日はほとんど筋肉痛が残っていませんでした。
湯上り後、タオル類を一切持って来なかったことに一瞬愕然としましたが、手で水滴を切ってバタバタ(犬か)。
室内にドライヤーがあったので、髪の方もなんとか乾かすことができて助かりました。
■温泉分析書より
- 源泉名:有明厚生温泉源泉
- 泉質:アルカリ性単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温:42℃/源泉74.1℃(調査時における気温18℃)
- 湧出量:不明(自然湧出)
- 知覚的試験:ほとんど無色透明、硫黄味・微硫化水素臭を有す。
- 水素イオン濃度:pH8.9
- ラドン:未測定
- 温泉分析年月日:平成27年7月23日
- 分析者:一般社団法人 長野県薬剤師会 検査課 主任研究員 小林健一郎
- 給湯方式:貯湯槽を使用(供給湯量の不足を補うため、温泉資源を確保するため)
- 加水:あり(源泉温度が高いため)
- 加温・循環・消毒:なし
つまり加水はあるけれど、循環無し、消毒無し、加温なしの源泉掛け流しの贅沢な温泉ということ。
pH8.9なのでかなりヌルヌルします。
お年寄りは足元に気をつけて!
燕岳の登山口にはもう一つ「中房温泉」があり、そちらも同じ硫黄泉だそうです。
中房温泉の方は内湯・外湯あわせて16箇所も浴場があり、加水なしで湯を冷まして提供しているとか。
以前はこの有明荘も「中房温泉郷」の一つとして名乗っていたらしいのですが、中房温泉側から中房温泉郷を名乗らないよう請求があり現在の形に落ち着いたという経緯があるみたいです。(中房温泉 - Wikipedia参照)
館内にはこんなふうに燕岳の写真パネルがたくさん掲示されています。
行きたかったなあ…
チェックイン当日は寝不足もあってすぐに就寝し、翌朝6時前に初めて露天風呂へ。
脱衣所は丸太が見えるログハウスのような造りになっていて、山奥の秘湯気分が一層盛り上がります。
露天風呂で会った先客のご婦人いわく
「ここの温泉最高ね!良すぎて今朝二回目なの」とのこと。
たしかに!わかる!
そして広々とした露天風呂をまたもや一人占め。
奥に迫ってくる山が有明山なのでしょうか。山の眺めも最高でした。
半分も残してしまった晩ご飯と打って変わって、朝は食欲がかなり戻ってきました。
おかずが多いのもあって、お櫃にもらったご飯を完食するほどに回復。
魚も温玉も和え物も海苔も煮物も山芋も美味しかった~♪
(余談)
朝食中、すぐ後ろの老夫婦が小声ながらも壮絶な罵り合いをはじめたので「なんだかなー」(©阿藤快。合掌)と思いながら、時々「うるさいなあ」という顔をそちらに向けるも二人とも全く気づかず。
長らく言い争いをしていたのに、最後には談笑しながら仲良さそうに食堂を出て行きました。
仲良しかい!!
腹が立つやら面白いやら、そんな二人を見送りながら、しばらく呆然…
ここで世のご夫婦に提言。
周囲の人のご飯がまずくなるので(おいしく完食しましたけど)宿の食堂で大喧嘩するのはやめましょう!w
朝9時にチェックアウトした後は、休憩室で「燕岳」「蝶ヶ岳」などの山岳ビデオを見たりしながら燕岳から下山してくる友人たちを待ちました。
チェックアウト後も温泉に入っていいというお言葉に甘え、10時すぎに三度目の入浴。
早朝の露天風呂で出会った「良すぎて二回目」というご婦人の気持ちを痛感することに。
三度の入浴ですっかり筋肉痛がやわらいだものの、温泉濃度が濃すぎるゆえの隠れた弊害もあり。
帰りの電車で移動中、車内の暖房で少し汗をかいたとき、体に染みついた硫化水素臭がほんのりと匂ってきたのです。
入りすぎるとちょっとキケンかもしれませんw
シャワーのお湯も硫黄たっぷりなので、どうしても匂いが気になるという人は、どこか別の温泉で「仕上げ湯」をするといいかも。
穂高駅までの乗合バスの時刻表。意外に本数があります。
11月23日以降は道が閉鎖されてしまうので、バスもこのお宿も春までお休み。
寂しくなるなあ…
12時すぎに友人たちと合流して名物のソースカツ丼を全員で注文。
脂がジュワっとジューシーで、全体的にボリューミー。
下に敷いてある千切りキャベツの甘みとソースの相性も抜群です。
友人たちは完食していましたが、朝から温泉しか入っていない私は一切れ残してしまいました。
登山後だったら完食していたでしょうね。もったいない!
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