舟越桂の彫刻作品が印刷されたチケット
館林美術館入口にあるバリー・フラナガンの彫刻
カバ好きの友人に「フランソワ・ポンポン(※)がどうしても観たい」と誘われて館林へ行ってきました。
昭和の匂いが色濃く残る館林の駅前は、連休の中日とは思えないほど閑散としていましたが、美術館の中はかなりホットでした。
※フランソワ・ポンポンとは…
フランス・ブルゴーニュ出身の彫刻家。墓石屋の大理石職人としてキャリアをスタートさせ、彫刻家を目指してパリへ。オーギュスト・ロダンやサン=マルソーなどの下彫り職人を務めたり、ロダンの弟子で愛人でもあったカミーユ・クローデルなどの助手として活動。サン=マルソーに連れられてノルマンディー地方で過ごすうちに、家畜や家禽などの身近な動物へ目を向けるように。以降動物をモチーフとした作品制作を多く手掛けるようになった。細部や無駄を排した流麗なシルエットの動物彫刻は、今日でも多くのファンを魅了し続けている。
代表作に「コゼット」「シロクマ」「フクロウ」など。
館林美術館は東武伊勢崎線・多々良駅から徒歩15分ぐらいの場所にあります。
多々良駅までは接続が悪く、一つ手前の館林駅で20分以上待たないといけないのが難でした。
美術館そばの多々良川では挙動不審な釣り人に遭遇したり、自転車の少女に挨拶されたり、道中この2人にしか会わなかったことが嘘のように、美術館内は非常に混雑していました。
「連休中だけど天気が良くないから美術館にでも行こう」
そう考えた人がたくさんいたってことですかね。
館林美術館の敷地内。散歩するのに最適。
館内や敷地内は、ザ・田舎な周辺環境からは想像できないくらい異質というかなんというか、ポンポンゆかりのブルゴーニュとかノルマンディーとかの片田舎の風景を切り取ってそのまま持って来たかのような、とてもここが群馬の最果ての地だとは思えないくらいにソフィスティケートされた異空間でした。
ポンポンは常設ですが、今は舟越桂の企画展が開催中で、視線が微妙に合わない美しい女性の彫刻や、異形のスフィンクスなど、夢に出てきそうな作品ばかりでした。
他の作品の表情はみなフラットな感じなのに、「戦争を見つめるスフィンクス」だけがものすごい形相をしていたのが強く印象に残っています。
ポンポンのアトリエを模した館林美術館別館
ミュージアムショップで買ったポンポンのシロクマとフクロウのポストカードを、以前大宮の鉄道博物館で買ったヘッドマーク手ぬぐいをもとに制作したファブリックパネルの横に並べてみる。
テイストが合っていないこと山のごとし。。。
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