「天空の足湯」から望む日光白根山の雄大な姿
日光白根山(にっこうしらねさん)にはロープウェイで誰でも簡単にアクセスできる「天空の足湯」があるという。
ラピュタのようなファンタジックな響きの中に、ちょっぴり加齢臭も感じられる「天空の足湯」。
そんな不思議なうたい文句につられて、日光白根山と麓の丸沼高原(まるぬまこうげん)へ行ってきた。
標高2000mの足湯からは至仏山、谷川、武尊など百名山の数々を見下ろせる
ほうぼうを観光しているうちに、いろんなパンフレットを持って帰ってくる癖がついてしまった。
日本百名山の一つでもある「日光白根山」への登山口となる丸沼高原を知ったきっかけも、どこかでもらってきた観光パンフレットからだった。
なんとなく気にはなっていたけれど「日光」の文字を見ると、かの有名な「いろは坂」を思い出し、三半規管が軟弱な私は丸沼高原への道を断念せざるをえなかった。
丸沼高原というのは群馬県内にあり、日光白根という山は群馬県と栃木県の県境にある。
だから丸沼高原へ行くのに日光いろは坂は通らなくてもいい、ということがわかった。
様々な高山植物が咲く楽園・山頂駅ロックガーデン
天空の足湯近くにある日本百名山・山座同定図。
燧ヶ岳(ひうちがたけ)はロープウェイのロープ越しに見えた。
標高1400m地点の丸沼高原山麓駅から全長2500mのロープウェイに乗ることおよそ15分で標高2000mの山頂駅にたどり着いた。
山頂駅ロックガーデンと足湯には、ピクニック気分で訪れる親子連れや中高年夫婦、下山後の登山客や自然公園コースを巡ってきたハイカーなどが入れ替わり立ち替わりやってきていた。
無料の足湯は山麓駅近くの座禅温泉(ざぜんおんせん)と同じ源泉で正式名称は「座禅温泉菅沼2号」らしい。
ロックガーデンから奥へ進んでいくと日光白根山登山口があるが、その手前に二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)がある。
今日は登山はしないので「何かいいことありますように」とお祈りしておいた。
二荒山神社の本宮はまた別の所にあるそうだ。
登山口は鹿よけのために鉄の門が付けられ、周囲には鹿よけネットが張り巡らされていた。
この日は30℃を超える暑さに見舞われたが、神社の裏手や登山道の日陰にはまだところどころ雪が残っていた。
ロープウェイ駅等には「軽アイゼン等必要」と注意を促す貼り紙がしてあった。
登山初心者の私が登るのにはまだ早いだろう。
この記事から一年後のヤマレコ → [積雪期登山レコ]日光白根山で初アイゼン
山頂駅登山口から白根山山頂までは3.4km。
近いようでいて、遠い。
山頂駅にあるお食事処「しらね」でおでんセットとホットコーヒーとコーラを頼んだ。
ここから見える白根山は非常に面白い形をしていて、いつまでも眺めていたいほどだった。
今日は足のよくない親連れなので登れないが、いつかまた登りに来たい。そんな山だった。
日光白根山にコーラで乾杯。
ロープウェイの下りにて。
エメラルドグリーンの丸沼の向こうに憧れの山のひとつ、燧ヶ岳が一瞬だけ顔を覗かせる。
ここから見える燧ヶ岳は「耳二つ」こと谷川岳のような形をしていた。
(谷川岳登山(天神尾根ルート)初心者レコ・オキとトマの耳二つ+宝川温泉での出来事)
燧ヶ岳は一瞬で消えてしまった。
余談だが、丸沼高原ロープウェイ山麓駅の売店にはモンベル社の製品が非常に充実していてびっくりした。
熊鈴や雨具や帽子等は他のロープウェイ駅やビジターセンター等でも見かけるが、登山靴やモンベルのフリース、ポケッタブルリュックサック、そしてジェットボイルのガスカートリッジまで揃っていて、ジェットボイルユーザー的には至れり尽くせりな売り場だった。
ロープウェイと足湯は定休日があるらしいので、行く前に必ず公式サイトでスケジュールを調べておくことをおすすめする。
日光白根山ロープウェイ|丸沼高原
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